本記事は筆者の主観です。
事実ではなく推測であることをご理解ください。
SNS上(主にX・旧Twitter)では、まことしやかに、2023年10月現在、
ポケモンカードの相場が高騰する
今は耐えるとき・買い場である
今が底値圏内
などといわれています。
実際一部のカードの値段はあがっているものもあるでしょうし、貴重なカードの値段は長期的に見れば騰がっていく(上がる・高騰する)とは思います。
ただ、なぜ11月なのか?その根拠となるべきものがあるのか?少し考えてみました。
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高騰要素として考えられること(ポジティブ要素)
高騰の要素として考えられることは個人的には以下の点が挙げられます。
複数要素について考えてみましょう。
年末年始商戦に向けての買取増加
年末年始は最も商売が活発に行われる時期でもあり、特にトレカ業界とすれば、年始に福袋を大量に販売することから、それに向けた買取が始まる時期であることが考えられます。
特にここ数年はトレカの福袋商戦はかなりの盛り上がりを見せ、100万円以上、1000万円単位の福袋も売れるような状況です。
そのためのカードを仕入れるため多くのお店が高額の買取を提示し、釣られてカードの価格が騰がる可能性があります。
magiやCloveなどは福袋、オリパなどで確実に仕入れたものを現金化していけることから強気提示で買取を行うことができますね。(その価格かどうかは微妙なところですが)
11月は新弾がない
11月はポケモンカードの基本セット新弾の発売がありません。
現状新弾については、生産量がかなり多く、初回価格が全体の相場を押し下げる要因となっていることから、新弾発売によるシングルカード全体の平均価格の下落がないということが考えられます。
レイジングサーフのシングルカードには勢いがなく、かつ流通量も多かったため全体的な価格を大きく押し下げた要因であるともいえるでしょう。
買い煽り勢の意見
少なからずの人が「11月に騰がるから買っておいたほうがいい」といわれればシングルカードを買いますし、それで現実に少しでも上がれば、『言った通り騰がったじゃないか』と言って更に買い煽りをするのが一般的なポケモンカード投資家です。
ポケモンカードの市場は大きくなっていますが、株式市場などとは比較にならないほど小さいものです。
少数のインフルエンサーの意見で相場が動く(動かすことが出来る)のが現在のトレカ市場となっています。
一般的には、
12月発売のシャイニートレジャーに、今年発売された「ミモザ・ボタン・ナンジャモ」のSARの新規イラストが収録されると思われる。
旧イラストはこれまでも高騰したことがあるから、それを引き金に2023年発売弾の女の子SARがこうとうするのではないか。
といわれていますね。
下落要因として考えられること(ネガティブ意見)
高騰意見ばかり目に付きますが、もちろん下落する要素も多数抱えています。
以前から言っていますが、高騰があれば必ず下落もありますし、『栄枯衰退』
目を背けることはできません。
あれほど盛り上がった遊戯王OCGも今は見る影もありませんし、MTGはかなり苦戦を強いられています。
大量販売と再販
新弾については、売れ残りが出るほどに販売されており、シングルカードの価格は昔の水準となってきています(レイジングサーフ・黒炎の支配者など)
女の子SRが初動2000円があるなどはポケカバブル以前のシングル価格ですね。
また、安い新弾カードが大量に出回ることで全体の相場感を押し下げ、古いカードもそれにつられて下がっていることから、結果として全体の平均価格が下がってきています。
11月も再販がないということはまずないと思います。
毎週どこかで大量に再販が売られています。
黒炎の支配者のデッキビルドboxに至っては普通に買えるようになりました。
現実価格と提示価格の乖離
お店側が現実に提示している買取価格と実際の買取価格には大きな価格差があります。
また、それについて理解している人も増えてきています。
ある意味現在の相場は「不可能な買取価格を提示して無理やり釣り上げている見せかけの相場」であり、それが崩れつつある以上、価格を戻すことは難しいと考えています。
店は安く仕入れたい。
シングルカードを売る人は高く売りたい。
そのせめぎあいですね。
「ポケカ投資」プレイヤーの限界
ポケモンカード全体は盛り上がっていますし、カードゲームとしてのプレイヤー数もかなり増えました。
転売・投資としてのプレイヤー数もかなりの数となっていると思います。
ただ、そろそろその人数も頭打ち感が否めません。
カードが買いやすくなってきたのでプレイヤー数はまだ増える可能性があります。
投資対象としてよく言われているカード(リーリエを代表とする高額女の子など)を現実的に買える人が今から始めてどれだけいるでしょうか?
通常の投資信託であればじわじわ積み立てて100万円は可能です。
ではトレカに「騰がるから」といわれて、ポンっと100万円出せる人はわずかだと思いますし、それができるくらいなら他のものに投資をしていそうです。
今から新たにポケカ投資に参入するのは敷居が高すぎますし、下がっている相場に新規参入する人がどれほどいるのでしょうか。
個人的には率直な疑問です。
個人的な意見は?
現状考えられる要素やファンダメンタルズを分析しても、『必ず高騰する』という根拠を得ることはできませんでした。
一部人気が高く、投資家の対象となりやすいカードは目立つ範囲ではわずかに値段を戻しているようですが、2023年5月~6月の価格までは戻っていませんし、騰がっては下がりを繰り返しています。
個人的には売りたいポケカ投資家・高騰家勢が買い煽りをして、売れたところで値段が戻るということを繰り返しているように思います。
私個人としては、11月に騰がるという根拠は現状として乏しく、全体として考えればまだまだ下落要素の方が強いと感じています。
ただ、これだけの『高騰煽り』が出ていますので、『古い一部の人気カード』は値段が上がる可能性はあるとは思います。
ただそれは、『一般的なユーザーが複数枚手に入れることが出来るレベルのものではなく、一部界隈の玩具としての高騰』であり、「仮に高値掴みをしたら・・・」と考えることが出来る危険をはらんでいます。
充分に注意をしてくださいね。『絶対はありませんよ』
11月高騰を過度に期待して今から参入すべきではない
私個人は11月になったからと言って簡単に騰がるとは思っていませんし、下がる要素の方が高いと思っています。
11月の高騰を期待して高騰シングルを購入するのは『ギャンブル』であり『無謀』だと思っています。
もし騰がったら運がなかったくらいに思って堅実に我慢するべきタイミングだと思っています。
厳しいことを言います。
どうせ買っても売れないんです。
まだ騰がると思って売り時を逃す
下落して購入価格以下になる
そこまでがセットです。
13000円で買ったカードが20000円になったので売ります。
それができるか?といわれたらできないですよね。
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