2024年2月末現在、トレーディングカードゲームの高騰で話題になっているのは、ONE PIECEカードゲームですね。
2023年の2月末といえば、ポケモンカードが全体的に高騰してきたころでもあり、基本的には同じような流れをたどっていますが、だからこそ充分に気を付けなくてはいけないのではないかと思っています。
ポケモンカードゲームとONE PIECEカードゲームの比較
どちらも高騰といわれているカードゲームですが、共通点と相違点があります。
それぞれ確認をしてみたいと思います。
ポケカとワンピカード高騰の共通点
近年のカードゲームにおける短期的な高騰には共通点があります。
- 転売ヤーの台頭による品薄
- 投資家・高騰家などと名乗る人物の買い煽り
- 大手中古品取引事業者(magi・スニーカーダンク・cloverなど)による高騰買取表による買い煽り
ここにあることは「カードの需要」ではなく、『高騰による利ザヤ稼ぎ」であり、バブルそのものです。
よく『俺たちは雰囲気でトレーディングカードゲーム投資をしている』ともいわれますが、まさにその通りだと思います。
そこに実需があるからではなく、
『誰かがババを引くまで』
『釣り上げて売り抜けた人が勝ち』
というマネーゲームです。
金融商品であったら一発アウトな気もしますが。
ポケカとワンピカードの相違点
ポケモンカードは高騰の際、通常に封入されているカード全体が高騰しました。
女の子であれば1BOXに1枚入っているSRでさえ、数万円の値段がついたりしましたし。
SARに至っては目も当てられない価格に(2カートン開ければまぁ出ました。
ONE PIECEカードゲームは通常カードについてはそれほど極端な高騰をしておらず、まずはコミックパラレルと大会プロモカードが高騰しています。
それに合わせて『そのカードのイラストと同一キャラ』が釣り上げられている傾向にあります。
また、ポケモンカードはBOXも異様な価格となりましたが、ONE PIECEカードゲームも高くはなっているもののポケモンカードほど高騰しているという気配はありません。
- ポケカは女の子カード、ワンピカードはプロモとコミパラ関係
- BOX価格はポケカの高騰の方が酷かった
- 貴重なプロモなどが高騰する点はワンピカードのほうが健全
海外の需要は?
どちらのカードも海外でも需要があるカードゲームとなっています。
確かに海外に売ることが出来れば利益はとれるでしょうし、独占商売に近いことはできるかもしれません。
ただそこにある言語やebayなどの壁を超えることが出来るかは難しいところです。
一般的にはやはり『メルカリ』、『スニーカーダンク』などでと考えているのではないかと思います。
ONE PIECEカードゲームの人気は?
確かに国内で大きく盛り上がっているカードゲームといえると思います。
正直遊戯王OCGよりも盛り上がっているのではないかと思いますし、
現状の勢力図を考えたときに以下のようになるのではないかと思います。
二大巨頭 ポケモンカード・ONE PIECEカードゲーム
次点 デュエルマスターズTCG・遊戯王OCG
以下 MTG・ヴァイスシュヴァルツ・ユニオンアリーナなど
ただ、ポケモンカードに比べると不安定なものでもありますし、基本的に高騰しているのはプロモカードとコミックパラレルが中心と考えていいと思います。
出現率に差はありますが、SRやシークレットのカード価格を考えても高騰していた時のポケモンカードには及びません。
そこにある需要はポケモンカードの当時よりも小さいことがうかがえます。
高騰はいつまで続く?
そもそも一般ユーザーに今回のONE PIECEカードゲームの高騰は無関係に近いものがあります。
プロモカードが高くても・・・「別に手が出ないから関係ないよ、勝ってもらえたらラッキー」
と考えるくらいかと思います。
ただ、他に釣り上げるようなものがないこと、釣り上げて盛り上がれるものがあまりないことを考えると、もうしばらくは続くと思います。
ドラゴンボールカードゲームフュージョンワールドは、高騰一瞬でしたね。
転売の玩具にされ、一般ユーザーにいきわたらなかった結果だと思っています。
また、純粋にワンピカードとプレイヤー層が一致するので両方やろうとはなかなか思えないところもあるのではないでしょうか。
2023年のポケモンカードの高騰ピークが6月頃であったと考えると、上下はあるにせよそのあたりまでは続くのではないかと思います。
任天堂(株式会社ポケモン)に同じく、BANDAIも商品が高騰して取引されることを良しとしない会社です。
ガンプラなどがいい例ですね。
最終的に物量で転売をつぶしてくる会社です。
物量が安定すれば流通するシングルも増えますので、少し高めのシングルも値段が下がってくるでしょうし、在庫も安定してくると思います。
歴史は繰り返す
人間は学ぶようで学ばない。
雰囲気で物事を決める。
ということを考えれば、これからも同じようなことはトレーディングカードゲーム界隈では起きると思います。
現状考えうることは、
まずはワンピースカードゲームのシングルカード価格が暴落する。
また遊戯王OCGが盛り返すターンが来る。
ポケモンカードがまた盛り上がる。
MTGやデュエマはカヤの外、独自の相場感を形成する。
ということはあり得ると思います。
これだけで比較できるわけではありませんが、
MTGは常に安定
ポケカの人気に陰りが
遊戯王OCGに少し元気が
ということがわかるかと思います。
転売による高騰はトレカの寿命を縮めることとなります
トレーディングカードゲームの資産価値的な部分は古くはマジックザギャザリングの再録禁止などから考えても必要な部分です。
そこにあるものが、実需や希少価値であるなら価値は担保されているといってもいいと思います。
ただ、現在の日本のトレカにおける価格はこれら以上に釣り上げによるバブルが多いのは疑いようのないところです。
直近の事例であればドラゴンボールカードゲームフュージョンワールドはその傾向に当てはまると思います。
いざやりたくても転売の玩具にされカードが買えない。
マーカーは高値取引の材料にされる。
高く釣り上げたはいい物の在庫過多になり売れず結局赤字。
ただでさえ、トレーディングカードゲーム全体が飽和傾向にある中でこのようなことが起きると、必然的にタイトルの人気に陰りを落としかねません。
そもそもトレカの資産価値を担保するものはない
世の中に数百枚、ましてや数千枚あり、かつまだ作られている者に何十万円というのはやはり無理があると思います。
世界的に見れば需要の高いMTGの世界限定500枚のコレクター向けカードでさえ、数万円のものが大半であることを考えると、やはりまだまだ国内のカードの価格は高すぎるともいえると思います。
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