2022年は懐かしの神河が「KAMIGAWA:NEON DYNAXY」として復活、ウルザとミシュラの兄弟戦争も始まります。
復帰するにも、新しく始めるにもいいチャンスです。
2021年はポケモンカードが大躍進(品薄状態)しましたが、元祖TCGは、
Magic the Gathering
です。
遊戯王OCGの青眼の白龍、赤眼の黒龍、デーモンの召喚などはMTGのオマージュ
ポケカのエネルギーカードはMTGの土地
デュエマの色もMTGの土地
です。
買えないポケモンカードよりも!?
深くのめりこめるMTGにカモン
1 マジックザギャザリングのレギュレーションは?
「MTGアリーナ」や「MTG Online」もありますが、せっかくですので紙のマジックザギャザリングをやるべきだと思っています。
個人的に紙のカードは資産です。
よく札束の殴り合いといいますが、
「札束の殴り合い」上等ですし、
札束をかけなくても楽しめるのがMTGです。
参考:公式フォーマット
代表的なプレーヤーの多いフォーマットは次の通りです。
① スタンダード
基本的にカードローテーションのある競技性の強いレギュレーションです。
2年分の4-6エキスパンション
1年の基本セット
でデッキ(60枚以上+サイドボード15枚以内)を構築します。
最新のカードを使って遊びたい人におすすめのレギュレーションとなります。
構築にかかる費用は2万円から5万円くらいが多いと思います。
(現在のスタンダードはこちら)
MTGAでもプレーヤーの多い環境です。
② パイオニア
エターナル環境ではありませんが「ラヴニカの回帰」(2012年9月29日以降)に発売された、通常セット(マスターズ系やモダン向け、Jumpstartなどの特殊セットを除く)を禁止カードを除き使用することができるレギュレーションです。
(使用できるセットおよび禁止カードはこちら)
③ モダン
2003年10月3日に発売された「ミラディン」以降のエキスパンションのうち、特殊セット以外(モダンリーガルを除く)のカードを、禁止カードを除いてすべて使用できます。
新枠となり、再録禁止カードがないため、高額カードはありますが参入障壁が低いのが特徴です。
人気のモダンホライゾン2は使用できます。
(使用できるセットおよび禁止カードはこちら)
④ レガシー
ここからがエターナル環境となります。
禁止カードを除き、すべてのエキスパンションに収録されているカード(銀枠を除く)が使用できます。
デュアルランド等の再録禁止カードも使うことができ、1ターンキルコンボもしばしば成立します。
参入障壁が高くなかなかおすすめはできませんが、一度踏み込むと抜け出せない世界でもあります。
実は統率者用のカードも普通に使えます
(禁止カードはこちら)
⑤ ヴィンテージ
高額カードの代名詞のパワー9
レガシー同様にすべてのエキスパンションのカードと一部の宗教上の理由やアンティ等のカードを除き、禁止カードはなく、制限カードとなっています。
ぶっ壊れたカードが多数使えます(が自由で不自由な世界です)
狂った世界にはまりたいのであれば参入をおすすめします
(禁止・制限カードはこちら)
⑥ パウパー
別名貧者のエターナルフォーマットです
統率者を含む銀枠を除くすべてのフォーマットにおいて、コモンとして収録されていることのあるカードのみを使用することができます。
私のまわりでは、スタンダードより強く、モダンより弱いくらいとの評価ですが。
オールドフォーマットのようなしのぎあいがあり、大変面白いフォーマットとなっています。
⑦ EDH(Elder Dragon Hilander)・統率者戦
1枚の統率者を選び、99枚のデッキをその固有色のカードのみを使用して、ハイランダーデッキ(基本地形を除き1枚のみ)をつくり、4人で対戦します。
エターナルフォーマットであり銀枠を除き、すべてのエキスパンションが使用できます。
競技フォーマットではなく、カジュアルフォーマットとなっていますが、今最も勢いのあるフォーマットであるといえると思います。
(禁止推奨カードはこちら)
プロールや双頭巨人戦ってやる人いるんですかね?
割愛しときます。
ほかにもカジュアルでオールドスクール、ミドルスクールなどがありますが、マニアックな世界ですので。
2 今始めるならまずおすすめは「パイオニア」
パイオニアは最も始めやすいレギュレーションです。
始めやすい理由① ローテーションがない
「ラヴニカの回帰以降のカードが使える」ということだけで、スタンダードで使っていたカードがそのまま再利用でき、無駄になりません。
2021年秋頃までのスタンダードで活躍していた「L.O」、Library Out、相手の山札をゼロにして特殊勝利を狙うデッキは、スタンダードでは必須パーツが使えなくなり、厳しくなりましたが、パイオニアでほぼそのままの形で使えています。
始めやすい理由② カードが安い
パイオニアのカードはスタンダード当時は強かったけど、スタンダードで使えなくなって値段が下がってしまったというカードが多くあります。
そのため、一部のカードを除けば、スタンダードの構築よりも安く構築することが可能です。
また、元は強いカードが多いことから、割とカードパワーも高く、気持ちいいことができます。
始めやすい理由③ チャレンジャーデッキが強い(構築済み)
2021年末にパイオニアチャレンジャーデッキが発売されました。
これが完成度が高く、このデッキを基準にして、
・キャノピーランド
・ファストランド
・小道ランド
・ショックランド
を必要枚数そろえて、枚数が足りないカードを足すだけで普通に戦えます。
むしろ、このデッキだけでも渡り合えるとも言えます(特に赤単)
始めやすい理由④ 店舗が推し始めた
今、市場に出回っている手に入れやすいカードを好きなように購入して、構築するのであれば、カジュアルで組んだつもりでもほぼ、パイオニアのデッキになってくると思います。
また、ウェルカムデッキを配るにしても店側の在庫的にもカードが豊富にあり、組みやすいこと、上級者であれば部品があるため、すぐにデッキを組めることから初心者から往年のプレイヤーまでが足並みをそろえて参加しやすいレギュレーションとなっています。
実際お世話になってるお店でも参入者増やしたいっていってたよ。
パイオニアの流れは実はかなりある
最近のセットであれば、これらのセットが使えるということは、かなり大きいと思います。
2019年のエキスパンション、プレインズウォーカー「灯争大戦」
2020年、ぶっ壊れのエルドレインの王権
唯一無二のトライオーム、相棒システムのイコリア
実際これらが使えたスタンダードはかなり面白いものでした。
これらの強カードも今はかなり値下がりしたものあり、買いやすくなっており、強いデッキが安く楽しめるという意味でスタンダードからそのままの流れでやっている人も多いですね。
※ 始めるなら早めに
・パイオニアチャレンジャーデッキはもう新規入荷はみません。
・人気が出れば需要と供給でカードは値上がりします。
3 深い沼は「モダン」へ
パイオニアに比べ、モダンはお金がかかるレギュレーションではありますが、カードパワーが高く、競技志向としては紙でやる中では最も人口が多いのが現状です
モダン沼① 昔のレガシーのようだ
カードパワーが近年のモダンホライゾンシリーズで上がったことで、カードパワーが高く、デュアルランドをショックランドに変えただけのようなデッキも存在します。
モダン沼② ピッチスペルとフェッチランドが使える
フェッチランドはこの環境から使えます。
また、ピッチスペルが使えることにより、よりトリッキーなデッキ構成が可能になります
モダンホライゾンはすべてを変えました
モダン沼③ レガシーほど参入障壁は高くない
再録禁止がないことから、いつかは収録されるという期待感と、10万単位の高騰はありません。
そのうえ、基本のデッキを作ればカードの入れ替えのみで調整ができることから、長く遊ぶことができます。
モダン沼④ デッキの種類が多い
現在、デッキのアーキタイプが最も多いのはモダンではないかと思います。
そのうえで、確かにTier1のイゼットモンキーは強くても万能ではないなど、すべてのデッキにチャンスがある環境です。
自分がやりたいことを表現できる、そんな環境になっています。
ハイランダーではないのでコンボ等が成立させやすいのもよいですね。
4 個人的には統率者よりも、競技構築が好きなので
個人的に私は統率者よりも競技構築よりです。
理由として
・コンボのために1枚のカードを探すのがめんどくさい
・プレイヤー層がしっかりしている
・自分の身を置いている環境が下環境の構築
であることが挙げられます。
統率者で仲間内でワイワイやるのも楽しそうですが、競技構築をして、切磋琢磨するとプレイングスキルも上がって面白いですよ。
5 マジックザギャザリングの参入障壁
マジックザギャザリングの参入障壁が高いと思っている人は多いと思いますが。
実はかなり参入障壁は低いんです。
① カードが高い(と思われている)
実はこれ、正解でもあり、間違いでもあります。
基本のドラフトブースターは1パック440円(定価)で15枚入り
レアが最低1枚確定します。(Foil枠で追加ひくことあり)
ポケモンカードであれば3パック495円(定価)で15枚ですが、レアは確定しません。
レアカードはレアカードなので、強いカードの代用アンコモンカードが同一エキスパンションに封入されていることはなく、高額となることはありますが、パックはむしろ安いといえます。
シングルであっても、構築で使うのであれば、ポケモンカードのSRや遊戯王のプリズマティックシークレットレアを考えたら、むしろ安いといえると思いますよ。
本当に高いヴィンテージなんてやってる人はごくわずかです。
(そのヴィンテージも実はパワー9なくても戦えます)
② 取り扱い店舗が少ないと思われている(逆に良いこと)
大会やイベントをやっている取り扱い店舗は少ないと思います。
(本当は結構あるんだけどね)
取り扱い店舗一覧はこちら
しかしながら、逆にその店に行けばプレイヤー仲間に会えます。
そして、店舗でもコミュニティがしっかりとできています。
店舗にいるようなMTGプレイヤーは
・もっとプレイヤーが増えてほしい
・よって初心者歓迎
・いくらでも教えるよ
という人が実は多いのです。
年齢層も高いので、子供の相手につかれたなんて人にも安心です。
FNMや交流会・初心者講習会なんてのもありますよ
ちなみに私がvintageに初参戦した時の記事はこちら
フライデーナイトマジックには毎週末参加しています。
ポケモンカードのような0次関門はありません。
③ ルールが難しい(そんなの関係ない)
間違いありません。
・相手のターンでも動ける
・スタックで対応して動ける
・膨大なキーワード能力数
・妨害するetc…
実際のプレイヤーがそこまで覚えているか?
「No」結構あいまいです。
でもどうにかなります。
分からなかったら聞けばだれか教えてくれます。
ゼロスタートでも大丈夫です。
俺もわからないことだらけだよ!!
ヴィンテージやってるのにね!!
6 雑感
記事作成(2022年1月3日現在)、私はマジックザギャザリングに復帰して1年たっていません。
それでも、各種環境になじみ、いちプレイヤーとして楽しんでいます。
なじみのお店で聞いた話ですが、
・ストリクスヘイヴンは過去最高に売り上げがあったらしい
・神河:輝ける世界はそれを超えそうという話
とのことです。
ポケモンカードや遊戯王OCGに押されている気がしますが、マジックザギャザリングは「世界で一番売れている」TCGです。
そして、日本でも売り上げが伸びている、新規のプレイヤーも増えているTCGだと思います。
気になる方の参戦、お待ちしています!
※トレカ産業について
トレーディングカードゲーム産業は、コロナ禍であってもコレクター需要も含めて、拡大し、今後ますます拡大していく産業の一つであると思っています。
ほしいカードはお早めに!!
コメント