近い将来、ポケモンカードのシングルカード、BOXの相場は崩壊する。
遊戯王OCGのように下降線をたどる。
以前から言われている話ではありますが、現状(2023年5月初旬現在)まだ耐えているといえる部分ではあります。
しかし、崩壊の足音は刻一刻と迫ってきています。
あくまで私個人の意見です。
そもそもの高騰の理由は?
ポケモンカードが高騰した理由はいくつか考えられます。
転売ヤーの台頭による高騰部分ももちろんありますが、それ以前からの要素ももちろんあります。
まずは高騰した理由について考えていきましょう。
コロナ禍によるコレクター需要の拡大
ポケモンカードのみに言えることではありません。
そもそも論でTCG、トレーディングカードゲームですが、コロナ禍で紙媒体での対戦ができなくなり、コレクターの需要が増大した傾向もあります。
トレカ産業全体として、コロナ禍以前に比べて売り上げは拡大しています。
転売ヤーの台頭、品薄商法
ポケモンカードが買えない!!という現象が起き始めたのは、それ以前にもありましたが2020年末に発売された『ハイクラスパックシャイニースターV』以降ということが言えると思います。
事前予約の段階ではカートン購入も可能でしたが、いざ発売してみると買いにくくなってきているという傾向が顕著に表れ始めました。
それまでは大手量販店であっても過去のBOXが大量に売られていたのですが徐々に品薄になっていったのもこのあたりからです。
その後、一撃マスター、連撃マスター、白銀、漆黒までは割と購入できましたが『イーブイヒーローズ』で大きく流れが変わります。
ここから大きく転売ヤーが入り始めました。
コンビニで予約したものを嘘をついて他の人が買っていたなどという犯罪まがいの行為も横行していました。
その後株式会社ポケモンは相次いで増産を行い、一時的には(人気のないBOXは)買えるような状況でしたが、基本的には品薄となっています。
転売ヤーが横行した原因として、ニンテンドースイッチなどが大量生産で対象となり得なくなったこと。
購入できれば安定して利益を確保できること
流行であったこと
などが言えると思います。
また、メーカー側も増産しているようで様子を見ながら、炎上商法的に動いていたと思われます。
作りすぎてだぶつくのであればギリギリを見極め、品薄を煽り全部売ろうという魂胆を感じていました。
さすがにいつまでもそれを続けることはできませんので、これで大量生産が始まってきています。
純粋なプレイヤー増加
ポケモンカードのプレイヤー自体が増えています。
トレンドで見ても、遊戯王OCGからポケモンカードに完全にトレンドは移行しています。
幅広い年齢層が楽しめるゲームとして認知されたのだと思います。
バイヤーの煽り、釣り上げ
ポケカの価格高騰は不滅です!!とまではいいませんが、Twitterなどでは毎日、
- どのカードが高騰している
- 次はこのカードが怪しい
- 今が底値
など、価格に関する情報が流れています。
大手のトレカショップなども魅せ価格として買取価格を公開し、値段を上げている傾向にあります。
ただその価格は実際の価格ではないことは多くの皆様が理解している通りです。
わずかな傷一つで価格が3割減。当たり前です。
見えない傷があります=買い取りたくない
価格と実態の乖離=バブル
本気でいつまでも続くものとは思わないほうがいいと思います。
現状の状況はいつまでも続かない
ポケモンカード高騰・カード1枚1億円・品薄!
業界としては景気のよさそうな単語が飛び交っています。
しかし現状はかなり厳しいものとなってきています。
こちらの画像をご覧ください。
一時期10万円を超えていたシャイニースターVのマリィとなります。
現在は40000円を下回っているものもでてきています。
下落の原因はいくつか考えられます
在庫過多
相次ぐ増産、増産で発行枚数はかなりのものとなっています。
特に2021年以降に生産されているカードはかなりの枚数となっており、現状発行枚数と価格が釣り合っていないということが言えると思います。
個人売買・鑑定のスニダンでもかなり安く購入することができるようになってきています
例えばスニーカーダンクの価格をみても、
あれほど高くなると考えられていたもの、26500円です(5月7日現在)
キハダSAR 30000円代です
また、ショップとしても現状は買い取りたくないのが本音だと思います。
古くからのコレクターやポケモンカードの転売で稼いでいた人は、ここ最近入ってきた人よりも価格変化は敏感です。
そのような人が多く売れば価格は下がります。
その情勢につられて新しく参入した人が売れば更に価格は下がります。
お店としたら赤字を出してでもカードを売って現金を作らなければ廃業に追い込まれます。
よってここでも値段が下がります。
負のスパイラルが発生します。
これが止まるには下がりきるところまで下がるしかありません。
どう考えてもバブル相場だったといわざるを得ません。
基本的に新しいカードはダウントレンド
すべてのカードとは言いませんが、基本的に日本国内におけるここ数年のポケモンカードの相場はダウントレンド(値下がり傾向)にあると思います。
昔のカードと発行量も流れも違うのに同じかそれ以上の価格がついているのがおかしいのです。
生産量も増えています。
現実的に下がっていますし、まだまだ値下がりすると思います。
またニュース等で流れるときにはトレンドは終わりだといわれています。
ポケモンカードの品薄や高騰のニュースが頻繁に流れるようになりました。
ということは??ですね。
生産量は今後も増加?
運営が公式に品薄を謝罪し、再販と受注生産を公言しています。
少なくともこれまでのようなことはないでしょうし、これからは次第に買えるようになるでしょう。
今後の流れはどうなる?
あくまで私個人の意見ですが、ポケモンカードの価格はBOX、シングル共に、一部の古いカードや特殊なものを除き、昔の水準とはいかなくとも大きく暴落すると思います。
既にBOXの転売価格は下落しており、販売価格だけ見ればバイヤーは利益が出ない水準にまで落ち込んでいます。
参考価格:スニダン
またシングル価格も上記の通り、新しいカードはどんどんと値を下げていますので、値下げのスパイラルはまだ続くと思われます。
ショップの閉店
昔からあるようなトレカショップはいいと思います。
ただ今回のトレンドに乗って、高値で商品をつかんで高値で販売しているようなショップはおそらく閉店に追い込まれていくと思います。
デュエルスペースのある、プレイヤーが集まるところはいいでしょう。
ただ鑑定品や高額カードを置いているような古物のみのところは耐えきれないと思います。
煽りに騙されるな
一部カードの高値煽りは続いています。
下落が予想される中で掴んだ『新しいカード』の高値は基本的に下がるもの
それを理解して行動したほうがいいのではないかと思います。
すべてのカードが下落するわけではない
古い希少価値が高いカードは今後も安定して高騰はするのではないかと思います。
マジックザギャザリングの再録禁止を例にとればよくわかりますが、今後発行されることのないカードの価値は、保たれています。
そのため、限定プロモ(夏ポケカなど)などが高いのは理解することができると思います。
ポケモンカードは日本及び台湾、EU圏の需要が高く、アメリカは思ったほどではありません。
需要からみるとアジア圏は女の子
EUアメリカはポケモン
の傾向にあります。
インバウンド需要という方もいらっしゃいますし、もしそのあたりを考えるなら意識すべきところではないかと思います。
コレクター向け
もし今後のことを考えてポケモンカードを買うとしたら?
トレカ投資という言葉は既に通常のものとなっています。
私自身も投資的要素も踏まえ買っている部分があることは否めません。
そのうえで買うのであれば、少なくとも生産量が今よりも少ないころの人気のあるもの
と考えたほうがいいのではないかと思っています。
まだ生産があるものは現状下がる可能性が高いかと思いますし、底値で買うことは不可能です。
それであれば古くても手が出しやすく価値がさがらなそうなもの、それを狙ったほうがいいのではないかと思いますね。
まあ実際それを探すのが難しいんですけどね!
これから訪れるのは成熟した相場感である
イメージとするとマジックザギャザリングのような感覚ではないかと思います。
実需と価格、希少性が釣り合った相場ではないかと思います。
実際に使われるカードに値段が付き、BOX価格に釣り合ったハイレアリティのカード価格になっていくと思われます。
定価でカードを剥けばアドが取れるというような狂った価格はもうなくなっていくでしょう
また、プレイヤーが増加することにより、今後エクストラや殿堂のプレイヤーも間違いなく増えていくのではないかと思います。
黎明期のトレカは最も人の集まりやすいカードプールが狭い環境に人が集中します。
成熟すれば、様々なフォーマットに人が散っていきます。
まだまだプレイヤーの少ないフォーマットに早めに参加するのはかなり良いかもしれませんよ!