2023年8月7日にマジック:ザ・ギャザリングの禁止改訂(改定)が行われました。
これまで基本的に禁止改訂といえば、禁止カードに指定されることが多くありましたが、今回の禁止改訂は禁止解除のみという特殊な内容となりました。
これによりレガシーでは新しいアーキタイプがほぼ間違いなく(Desire)生まれることとなる気がします。
今回の禁止改訂について
今回の禁止制限は2023年8月7日に行われました。
基本的にスタンダードは今後年1回の禁止改訂とのことですので、現在のスタンダードについては来年の同時期までは禁止改訂が無さそうです。
カードプールも広くなり、デッキの多様性もあることから、割と健全な環境になっているといえますね。
公式の記事はこちらから
今回の禁止制限
今回はどちらも禁止されて久しいカードが解禁されました。
特にスタンダードローテーションから落ちてからの精神の願望については、カードプールが広くなって初めて4枚使える環境になりました。
告知日:2023年8月7日
モダン:《定業》禁止解除
レガシー《精神の願望》禁止解除
参考に前回の禁止改訂はこちら
告知日:2023年5月29日
スタンダード
《鏡割りの寓話》//《キキジキの鏡像》禁止
《絶望招来》禁止
《勢団の銀行破り》禁止
定業/Preordain
カード名 | 定業/Preodain |
色 | 青 |
コスト | (U) |
カードタイプ | ソーサリー |
レアリティ | コモン |
カードテキスト | 占術2を行い、その後、カード1枚を引く。(占術2とは、あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を見て、そのうちの望む枚数をあなたのライブラリーの一番下に、残りを一番上に、それぞれ望む順番で置くことである。) |
定業は、おおよそ12年ぶりに禁止指定から解除されたということになります。
2023年8月現在のモダン環境は、「指輪物語:中つ国の伝承」で収録されたオークの弓使いや一つの指輪などをはじめとした超パワーカード。
独創力などのコンボ
モダンホライゾンによる強化(イゼット・ラガバンはここではあるが)により、ハイスピード化、パワー化が進んでいます。
それを考えると解除は妥当ということでしょう。
2011年10月1日、モダンおよびエクステンデッドで思案/Ponderと共に禁止カードに指定された。前者ではコンボデッキの弱体化によるゲームスピードの低速化が目的であり、後者では直前のスタンダードで猛威を振るっていたことが理由である。
MTG-Wikiより引用
2023年8月7日、モダンで禁止解除される。禁止当時からの環境の変化により、コンボデッキではなくイゼット・ラガバンのようなフェアデッキの強化に繋がると考えられたため。
ebayにはまだ安めの定業がありそうです
直近で定業が出やすいパックはジャンプスタート2022ですかね
精神の願望/ Mimd’s Desire
カード名 | 精神の願望 |
色 | 青 |
コスト | (4)(U)(U) |
カードタイプ | ソーサリー |
レアリティ | レア |
カードテキスト | あなたのライブラリーを切り直す。その後あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。 ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにこれより前に唱えられた呪文1つにつきこれを1回コピーする。) |
精神の願望は現在のレガシーという環境になってから4枚使えたことがない環境です。
遂に4枚使える日が来ました。
精神の願望コンボは猛威を振るいましたが、現在の高速環境で果たしてどうなるのか注目するところだと思います。
6マナって重いんですよね。
トーナメントで使用可能になる2003年7月1日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定される。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止。つまりエターナルでこれが4枚使えた日は1日も無かった。
MTG-Wikiより引用
これはかの記憶の壺/Memory Jarすら上回る最速の制限記録であり、通常のトーナメントで用いることを想定していない策略カードを除く、マジック初の「トーナメントで利用可能と同時に構築かエターナルでの禁止カード指定」である(競技イベントに採用されているフォーマット限り現状唯一)。
DCIは制限カード・禁止カードの指定に際し、実際にトーナメントの中で当該カードの強さが証明されるのが望ましいと考えていた。しかしながら、エターナルでこのカードを4枚使えるようにすることは、テストプレイの段階でもゲームバランスを著しく崩壊させることが明らかであったため、利用可能と同時に制限・禁止措置となった。
2023年8月7日、レガシーで禁止解除される。ピッチスペルの増加を始めとした周囲のカードパワーの上昇により、コンボデッキを強化しても問題ないとされたため。
ebayの精神の願望は日本よりも安いですね
ストリクスヘイヴンのミスティカルアーカイブに精神の願望が入っています。
今後の禁止制限改定の予想について
海外(アメリカでは)EDHが8割ともいわれており、日本とは勝手が違いますが、競技シーン、エターナルシーンにおいて、禁止ばかりでなく解除があったことはかなり喜ばしいことです。
10月16日にはまたパイオニア以下の禁止制限改定が行われますが、今回くらいきちんとした説明があったうえで解除も増えてくれば喜ばしいことでしょう。
今回はヴィンテージの《ウルザの物語》にもついに触れられています。
今後の改定も注視していきましょう。
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