2023年12月4日(現地時間・おそらく日本では12月5日午前0時)にマジックザギャザリングの禁止改定が発表されます。
『発見』コンボはやはりだめだったか?ということでパイオニアにメスを入れることが主となりそうです。
今回の禁止制限告知(禁止改定・改訂)はパイオニアとモダンにおいて行われるようです。
ヴィンテージのウルザの物語は今回も放置のようですね。
ちなみに、日本語のルールからすると禁止改定が正しいようです。
改定⇒決まりを新しくすること
改訂⇒文章を直すこと
と考えてもらえばわかりやすいかと思います
※禁止制限告知に関する記事はこちら(公式)
抜粋
スタンダードは緊急性が高いものを除き年1回(秋のみ)とする
新セット発売後3週後の月曜日に禁止制限告知を行う
今回(12月4日)はモダン・パイオニアに対象カードがある
次回はカルロフ邸殺人事件後の3月11日の予定
今回の禁止改定に関する注目点
前回の禁止改定では禁止指定はありませんでした。
今回の禁止制限告知については、以下のような点に注目がされています。
パイオニア・モダンについてそれぞれ考えていきましょう。
パイオニア
発見コンボの台頭とゲームの高速化が挙げられます。
今回の告知以前の禁止カードは以下の通りです。
The Spyやサヒーリコンボなどの高速コンボは元々とがめられており、ロータスコンボくらいでしょうか。
そのため、実質のところ1枚コンボであり、2枚コンボよりも高速で決めにくるこの発見コンボについては禁止にせざるを得ないような気がします。
また、緑単信心についても現状Tier2くらいですが触れられています。
そのため、必ずしも発見のみがターゲットになることはないように思います。
※参考:改定前の禁止カード
- 《欄干のスパイ》
- 《血染めのぬかるみ》
- 《表現の反復》
- 《守護フェリダー》
- 《死者の原野》
- 《溢れかえる岸辺》
- 《真実を覆すもの》
- 《隠された手、ケシス》
- 《豊穣の力線》
- 《夢の巣のルールス》
- 《運命のきずな》
- 《王冠泥棒、オーコ》
- 《むかしむかし》
- 《汚染された三角州》
- 《密輸人の回転翼機》
- 《時を解す者、テフェリー》
- 《地底街の密告人》
- 《死の国からの脱出》
- 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
- 《夏の帳》
- 《歩行バリスタ》
- 《軍団のまとめ役、ウィノータ》
- 《荒野の再生》
- 《吹きさらしの荒野》
- 《樹木茂る山麓》
モダン
モダンについては現状ラクドススキャム(黒赤想起)の関係カードが対象では?といわれています。
ただ必ずしも占有率は同デッキだけではなく、禁止の筆頭として挙げられている『悲嘆』『激情』というカードについては、『モダンホライゾン2』のカードです。
また、『オークの弓使い』についても、登場したばかりのカードかつ指輪物語を定義するカードの一つであり、発売後即禁止とするようなことをWotCが許さないと考えられます。
※参考:改定前の禁止カード
- 《古えの居住地》
- 《アーカムの天測儀》
- 《出産の殻》
- 《猛火の群れ》
- 《黄泉からの橋》
- 《金属モックス》
- 《雲上の座》
- 《暗黒の深部》
- 《死儀礼のシャーマン》
- 《時を越えた探索》
- 《戦慄の復活》
- 《ウギンの目》
- 《信仰無き物あさり》
- 《死者の原野》
- 《ギタクシア派の調査》
- 《垣間見る自然》
- 《ゴルガリの墓トロール》
- 《大焼炉》
- 《緑の太陽の頂点》
- 《甦る死滅都市、ホガーク》
- 《超起源》
- 《クラーク族の鉄工所》
- 《夢の巣のルールス》
- 《精神的つまづき》
- 《オパールのモックス》
- 《マイコシンスの格子》
- 《神秘の聖域》
- 《王冠泥棒、オーコ》
- 《むかしむかし》
- 《思案》
- 《罰する火》
- 《炎の儀式》
- 《教議会の座席》
- 《第二の日の出》
- 《煮えたぎる歌》
- 《師範の占い独楽》
- 《猿人の指導霊》
- 《頭蓋骨絞め》
- 《欠片の双子》
- 《花盛りの夏》
- 《ティボルトの計略》
- 《宝船の巡航》
- 《伝承の樹》
- 《梅澤の十手》
- 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
- 《囁きの大霊堂》
- 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
禁止制限告知の予想
ここ最近の傾向からすると必ずしも禁止だけでなく、解除される可能性も念頭において考えていきたいと思います。
少なからず、「新しくカードが刷られる≒強いカードが登場する」ことは、広い環境におけるカードゲームの宿命であることから、伴った解除も必要であると考えています。
パイオニア
今回の改定で注目のカードは以下の5枚です。まずは発見コンボについて考えていきましょう。
発見コンボ
発見に関するカードですが、新しい効果であり、この能力を全て禁止にするということは考えにくいと思います。
続唱と違う点として、打ち消せば誘発しないことから、対応策が多数あります。
よって1枚コンボとして確かに強いものとなりますが、それを考えたときにすべてのカードを禁止にするとは考えられません。
ただ、すべてのカードをそのままにしておくことは、現状不可能であると考えると、禁止になりそうなカードは以下の2枚となると思います。
新しく登場したアーキタイプを全てなくすことは不健全ですし、かといってやりすぎもよくありません。
4マナ域は早すぎるかつカルノサウルスからコピーも最大8枚は強すぎると考えれば、このあたりを禁止にするのではないかと思います。
また、守護フェリダーとサヒーリの関係性を考えたときに両方を咎めるという形ではなかったことから、それぞれの関係カードを1枚ずつが綺麗な形ではないかと思います。
地質鑑定士と灯の分身は個人的には怪しいと思っています。
緑単信心
緑単信心については、パイオニアでのビックマナとカーンについては気になるところだと思います。
ただ、現状環境が高速化していることを考えれば、とりあえず注意してみるべき点で収まっているのではないかと思います。
モダン
注目すべきところはラクドススキャム(黒赤想起)の以下のカードです。
禁止が考えられるカードから確認していきましょう。
黒赤想起
強すぎるといわれたカードは、すべてモダンリーガルで印刷されたカードとなっています。
悲嘆・激情・オークの弓使いすべてがヴィンテージまで使われているカードとなっています。
2023年11月末現在で、モダンリーガルで印刷されたカードで、モダン環境で禁止となったカードはありません。
それを考えたときに、この3枚、特にオークの弓使いを禁止することを考えるのはナンセンスだと思います。
パックの売り上げを考えたとき、モダンをやりたいと思ったときに候補に挙がるカードである点を考えると、商売としてもこれらの禁止は考えにくいのではないかと思います。
禁止解除の方向性か?
個人的にこれらの2枚のカードは禁止解除をしてもいいと思っています。
特段大きな影響を与えることもないと思います。
現状パワーカードのぶつかり合いがモダン環境が魔境であり、面白さでもあると思いますので、それを考えるのであれば、この3枚についても解禁の余地はあると思います。
パワーカードにパワーカードをぶつける楽しさもあると思います。
激情の火力はプレインズウォーカーにも飛ばすことが出来ますし、可能性はほぼないと思いますが、割り切って魔境パワーカード合戦もやってもらっていいのでは?と考えます。
※ヴィンテージの『ウルザの物語』について
フランス人のヴィンテージ&オールドスクールプレイヤーである二コラさんがアンケートを行っています
やはりヴィンテージプレイヤーにとってウルザの物語は永遠の課題ともいえそうです。
個人的には制限でいいと思っています。
環境が固定されすぎています。
禁止制限告知は必ずしもカードが禁止になるわけではなく、解除されることもあります。
環境の健全化は必要なことですので、いろいろ意見はありますが、真摯に受け止めるしかありませんね。