2022年10月10日に、MTG(マジックザギャザリング)の禁止改訂が行われるようです。
行われましたので答え合わせをしました。
ここ最近の禁止改訂では、
パイオニアの《表現の反復/Expressive Iteration》
が最も大きな注目だったと思いますが、今回はスタンダードとレガシーの禁止改訂に大きく注目が集まっています。
今回の注目要素
今回の改訂において、大きく注目される点は以下の通りです。
スタンダードにおける黒いカードの支配率
現状のスタンダードは、黒以外はデッキではないと言わしめるレベルで黒が入ったデッキがスタンダードの環境を席巻しています。
カード名 | 黙示録、シェオルドレッド |
色 | 黒 |
コスト | (2)(B)(B) |
カードタイプ | クリーチャー |
レアリティ | 神話レア |
カードテキスト | 接死 あなたがカード1枚を引くたび、あなたは2点のライフを得る。 対戦相手1人がカード1枚を引くたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。 |
フレーバーテキスト | 「ギックスは失敗した。私は失敗しない。」 |
パワー・タフネス | 4 / 5 |
セット名 | 団結のドミナリア |
カード名 | 食肉鉤虐殺事件 |
色 | 黒 |
コスト | (X)(B)(B) |
カードタイプ | エンチャント |
レアリティ | 神話レア |
カードテキスト | 食肉鉤虐殺事件が戦場に出たとき、ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは−X/−Xの修整を受ける。 あなたがコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。 対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、あなたは1点のライフを得る。 |
フレーバーテキスト | |
セット名 | イニストラード:真夜中の狩り |
イラストレーター | Chris Seaman |
カード名 | ヴェールのリリアナ |
色 | 黒 |
コスト | (1)(B)(B) |
カードタイプ | プレインズウォーカー |
レアリティ | 神話レア |
カードテキスト | +1:各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。 -2:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。 -6:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールしているすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは一方の束を選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。 |
フレーバーテキスト | |
忠誠度 | 3 |
セット名 | 団結のドミナリア |
この3枚が害悪とまで言わしめていますね
レガシーにおけるURの勝率
《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》が禁止になったものの、依然、レガシー環境はUR(イゼットカラー)がメタ環境の中心にあり、
UR VS それに対するメタデッキ
という印象です。
カード名 | 表現の反復 |
色 | 青,赤 |
コスト | (U)(R) |
カードタイプ | ソーサリー |
レアリティ | アンコモン |
カードテキスト | あなたのライブラリーの一番上からカード3枚を見る。それらのうち1枚をあなたの手札に加え、それらのうち1枚をあなたのライブラリーの一番下に置き、それらのうち1枚を追放する。このターン、あなたはその追放されたカードをプレイしてもよい。 |
フレーバーテキスト | プリズマリの学生たちは情熱と完璧の葛藤の中で踊る。 |
セット名 | ストリクスヘイヴン:魔法学院 |
カード名 | 濁浪の執政 |
色 | 青 |
コスト | (5)(U)(U) |
カードタイプ | クリーチャー |
レアリティ | 神話レア |
カードテキスト | 探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、{1}を支払う。) 飛行 濁浪の執政は、これによって追放されてインスタントやソーサリーであるカードの枚数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。 インスタントやソーサリーであるカード1枚があなたの墓地を離れるたび、濁浪の執政の上に+1/+1カウンター1個を置く。 |
フレーバーテキスト | |
パワー・タフネス | 3 / 3 |
セット名 | モダンホライゾン2 |
焼くことができないレベルのサイズ&アドバンテージの塊はやはり強いと思います。
《目くらまし/Daze》&《意志の力/Force of Will》の8枚体制
《稲妻/Lightning Bolt》での3点稼げるライフレース
安定して強いデッキですね。
禁止改訂の予想カードは?
今回の禁止改訂で予想されるカードは以下の通りです。
スタンダード
個人的には「無い」と思っています。
確かに黒は強いですが、注目されている食肉鉤虐殺事件は
黒が入っている=メインから4枚確定
というカードではなく、せいぜい1~2採用であり、これについてはシェオルドレッドやヴェールのリリアナにおいてもいえることです。
4枚確定で入ってくる
《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》/《キキジキの鏡像/Reflection of Kiki-Jiki》
についても、現状エンチャント段階できちんと対応すれば除去も間に合いますので、対策をきちんと考えていくということが大事なのではないかと思います。
兄弟戦争も来月発売しますし、そこで対策できるカードが出てくれば少しずつかわってくるのではないかと思います。
また、黒いデッキが勝っているとはいっても、
- WUB(エスパーカラー)
- BR(ラクドスカラー)
- BRG(ジャンドカラー)
- UBR(グリクシスカラー)
- Mono B(黒単)
- WB(オルゾフ)
など黒が入っていても各種メタが回っている状況であり、そこまで不健全ではないと考えています。
答え合わせ
結果として1枚のカード『食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre』(ミートフックまさかー!!)
ということで禁止カードに指定されました。
メルカリなどのフリマ相場でも一気に値崩れを起こしています
競技デッキでの黒の使用率を少し下げるために、我々は黒のカードを1枚禁止することを選択しました。
2022年10月10日 禁止制限告知|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト (mtg-jp.com)
黒の入っているすべてのデッキでプレイされるような強力すぎる個別のカードは存在せず、いくつかの選択肢について議論を行いました。
最終的に、スタンダードで最も強力な黒のカードの1枚であり、特定のアーキタイプ(大量の小型クリーチャーに依存するデッキ)に対して特に強力で、そしてスタンダードで1年以上輝かしい時を過ごしてきた《食肉鉤虐殺事件》を禁止するのが最良の選択であると判断しました。
妥当性のある禁止カードではあるとは思います。
実際トップメタは全て黒いカードが入っていますし、確かに早いデッキはほぼ存在を消しています。
黒単
グリクシス
ジャンド
エスパー
マルドゥ
がトップメタにいますので。。。
黒が入っていないのはないんですよね。
ただ、食肉鉤虐殺事件が禁止されただけでは他の黒いカードたちの勢いは止まらないと思います。
よってまだまだ黒は強いでしょう。
正直団結のドミナリアは買い徳だと思います。
ヴェールのリリアナ及びシェオルドレッドがいます。
また、それ以外も環境にあったカードが多数収録されています。
パイオニア
個人的にはパイオニアは禁止カードがあると思っています。
個人的な予想カードは次の通りです
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
カード名 | ニクスの祭殿、ニクソス |
色 | 無色 |
コスト | 0 |
カードタイプ | 土地 |
レアリティ | レア |
カードテキスト | (T):あなたのマナ・プールに(◇)を加える。 (2),(T):色を1つ選ぶ。あなたのマナ・プールに、あなたのその色への信心に等しい点数のその色のマナを加える。(あなたの色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれるその色のマナ・シンボルの数に等しい。) |
フレーバーテキスト | |
セット名 | テーロス |
ブロック | テーロス |
《ガイア揺籃の地/Gaia’s Cradle》ほどのパワーがあるとは思えませんが、ほかの土地カードに比べて明らかに頭一つ抜けてパワーがあるカードだと思っています。
緑単信心のカードパワーはやはり高いものと感じています。
ちなみに、パイオニアにおいては、チャレンジャーデッキの構成のみ、表現の反復が使用可能です
答え合わせ
禁止カードはありませんでした!!
またどこかで禁止カードにお会いしましょう。
パイオニアは本当にアーキタイプがたくさんあるので。
どのデッキ握ってもいいってことですね。
モダン・レガシー
モダンとレガシーはどちらもURのカードパワーを落とす調整となるのではないかと思います。
やはり、《表現の反復/Expressive Iteration》
はどちらの環境でも不健全だと感じています。
実質2マナで3ドローであり、《渦巻く知識/Brainstorm》とちがってライブラリートップにカードを戻さないことから、必要のないカードををボトムに送り、ライブラリーを圧縮する効果もあります。
《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler》との相性も良いですね。
答え合わせ
まさかのモダンで『空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad』が禁止となりました
カード名 | 空を放浪するもの、ヨーリオン |
色 | 白,青 |
コスト | (3)(W/U)(W/U) |
カードタイプ | クリーチャー |
レアリティ | レア |
カードテキスト | 相棒 ― あなたの開始時のデッキに、カードが、デッキの最小サイズよりも少なくとも20枚多く入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、あなたは1回のみゲームの外部からこれを唱えてもよい。) 飛行 空を放浪するもの、ヨーリオンが戦場に出たとき、他の、あなたがオーナーであってあなたがコントロールしていて土地でない、望む数のパーマネントを追放する。次の終了ステップの開始時に、それらのカードを戦場に戻す。 |
フレーバーテキスト | |
パワー・タフネス | 4 / 5 |
セット名 | イコリア:巨獣の棲処 |
この禁止についてはかなり色々な意見が出ています
ヨーリオンは「4色オムナス」デッキで最も多く見られる相棒で、このデッキは高い勝率を見せており、対戦のデータによれば使用率が増加し続けていく可能性が高いです。
2022年10月10日 禁止制限告知|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト (mtg-jp.com)
ゲームバランス面での懸念に加えて、我々はテーブルトップで分厚いデッキをプレイするという物理的な器用さが要求されることについても考慮しています。
我々はプレイヤーが、このデッキを物理的に取り扱うことを楽しめないにも関わらず強さと勝率のせいでこのデッキをプレイするところまでメタゲームが行ってしまうことを心配しています。
これらの物理的器用さの問題は(パイオニアなどの)他のフォーマットではあまり起こりませんが、モダンは豊富なカード選択呪文やフェッチランドなどにより、特にシャッフルや他のカード操作が発生します。
《機知の戦い》のような分厚いデッキを奨励するカードは過去にも存在しましたが、基本的に最強デッキの1つではなく競技プレイの末端でした。
最後に、ヨーリオンとその周囲のカードが引き起こす誘発型能力の繰り返しが、同じようなゲームパターンや他のプレイヤーの行動の間に多くのダウンタイムが入る長いゲームが引き起こされうるということを多くのプレイヤーから聞きました。
上位デッキでプレイするプレイヤーの体験の総量が楽しいものであることは重要であり、このようなデッキが存在することはかまわないのですが、このようなプレイパターンが長期間最強デッキの1つに関係することはそれの存在するフォーマットの楽しさを残ってしまう恐れがあります。
ヨーリオンブリンクというデッキがその特性上、プレイが長くなるのは理解していますが。
物理的に厚い
いや統率者(EDH)は100枚ですし、ゲームも4人戦なので長くなります。(公式非公認フォーマットではありますが)
強いカードモリモリですし、確かに強いですが、現状のメタ環境で上位メタにはいますが、トップデッキではありません。
ちょっと言い訳に苦しいですね。
※単にWotCが相棒嫌いなんでしょうね。
ヴィンテージ
願望を含みます。
そろそろ《ウルザの物語/Urza’s Saga》は制限カード送りにしてよいと思っています。
カード名 | ウルザの物語 |
色 | 無色 |
コスト | 0 |
カードタイプ | エンチャント 土地 |
レアリティ | レア |
カードテキスト | (この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。) I ― ウルザの物語は「{Tap}:{Colorless}を加える。」を得る。 II ― ウルザの物語は「{2}, {Tap}:『このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。』を持つ無色の0/0の構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。 III ― あなたのライブラリーからマナ・コストが{0}か{1}のアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。 |
フレーバーテキスト | |
セット名 | モダンホライゾン2 |
《活性の力/Force of Vigor》《不毛の大地/WestLand》など除去をするカードは存在するとはいえ、アド損なしかつ妨害されずにカードを出すことができるのはヴィンテージであってもやりすぎだとは思います。
答え合わせ
変更なし!!
解散!!
bazaarデッキの不遇時代はまだまだ続きます(でも勝てる)
禁止解除はあるのか?
モダンホライゾン2でモダン以下は大きくカードパワーがあがっており、一部禁止カードは解除してもよいのではないかと思っています。
モダンにおける
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》
あたりは禁止解除してもどうにかなるのではないか?と思います。
答え合わせ
解除もなし!解散!!
とりあえず震えて待ちます
禁止改訂後、買うべきカードはVolcanic Islandがまるいか?
Tcg-info公式ツイッターはこちら
コメント