2023年10月5日、群馬県警察安中警察署や同県警察の本部生活環境課、組織犯罪対策課は「偽ポケモンカードを販売した」という商標法違反の罪で群馬県安中市のアルバイト・大竹玲央容疑者(21)を逮捕とのことです。
警察によると、大竹容疑者は去年10月、客の男性2人に対し、フリマサイトで偽物の「ポケモンカード」4枚を18万6100円で販売した疑いがもたれています。
偽造品カードについてはフリマサイトでもトラブルとなっていることがあり、よく注意喚起がSNSでも流れていますね。
国外では中国から輸入された偽造ポケモンカードBOXカートンが処分されたニュースなどがありましたが、国内においてこの手のニュースが流れたことは大きな出来事となりそうです。
任天堂も捜査に協力している(鑑定している)ようですね。
気になる点についてまとめておきました。
本件ニュースの注目点
個人的に気になるところがいくつかありましたので、確認していきましょう。
組織犯罪を疑っている?
本件捜査には、特別法犯を担当する生活環境課の他に刑事部であり、広域組織的な犯罪に対処する組織犯罪対策課が関与しています。
そのため本件事件は、広い目線で見たときに、今回捕まった容疑者のみでなく、背後に組織的な犯罪グループが関与しているかもしれないと考えて捜査をしている可能性があります。
ここ最近では、再シュリンクや中身のすり替えなどのトラブルもかなり起きていますので、大きな事件に発展する可能性がありますね。
画像は押収した偽造カードとのことです。
任天堂が鑑定に応じたこと
偽ブランド品の商標法違反事件となると、例えばLouis Vuittonであるとか、Nikeであるとかはそれぞれブランドが育成した専門の鑑定士がおり、鑑定書を書いて捜査に協力するとのことです。
任天堂については聞いたことがなかったのですが、元々知的財産チームは優秀であると聞いたことはあります。コロプラの「白猫プロジェクト」で33億円の和解金を納めさせた件は記憶に新しいかと思います。
おそらく本件についても、『やるとなれば全力』で警察に協力して、かつ捜査終結後の民事裁判で相手方に巨額の賠償を請求するものと考えられますね。
未開封BOXの保管に
本件のカードについて
今回は各社によると400枚以上のカードが押収されたとのことですが、画像から見る限りですが、かなり成功に作られています。
プロモカードとして配布されていたものは、プロモカードの入れられているプラスチック製の袋にまでいれられていますし、英語版のカードの偽造品まであるようです。
その点から考えても単独犯行であるとは考えにくく、大掛かりな組織的な犯罪であるかもしれないと考える点がうかがえますね。
ここ最近はフリマサイトもかなり怪しくなっています。
一番わかりやすいのはポケモンカード151でしょうか。
フリマサイトで買うのはかなり危険だと色々な人が警鐘を鳴らしていますね。
普通に相場も分かりやすく高騰しています。
転売云々の問題ではなく、販売するときの要素から考えてみましょう。
先日買取20000円等が出ているのになぜ安くフリマサイトで売る必要があるのか?という点です。
普通に考えたら往復交通費だけで手数料出ちゃうよね?と思う次第です。
手間を考えても普通に持ち込んだ方がいいですよね、ここまでくると。
20000円で買取⇒20000円-定価購入のBOX5280円=14720円
18000円でメルカリ販売⇒(18000円-手数料1800円-送料395円=16595円)-5280円=11315円
差額3405円
もちろん地域性や様々な要素がかみ合っているとは思いますが、普通に考えると、『偽造品で持ち込めないからフリマサイトなんじゃ?』と普通に勘ぐってしまいます。
また空き箱がこれだけの頻度でかなり売られています。
今回の商標法違反とは違いますが、詐欺罪という観点で見れば、『再シュリンク品』がフリマサイトなどで多数売られているということが読み取れます。
もし再シュリンク品を新品と偽って売っているなら考えたほうがいいですよ。
フリマアプリを使っていれば、携帯電話の端末情報やログイン情報などから、警察は簡単に売っている人間の身元を特定することが出来ますよ。
今回群馬県警が全国に先んじてポケモンカードの商標法違反被疑事件を立件しました。
次にどこかの都道府県警察が初物狙いでメルカリの再シュリンク詐欺について、相談があれば立件を考えるのではないかと思っています。
晴れる屋2に再シュリンク品が持ち込まれ損害賠償となった事案もニュースになりました
被害に遭わないために気を付けることは?
基本的なことですが、
高額なシングルカードはフリマサイトでやりとりしない
BOXの転売品をフリマサイトで買わない
フリマサイトで買った商品を開封する際には、動画撮影を行う。
ウェイトチェックやライトチェック、自身が持っているカードと見比べる等の簡易鑑定を行う
これを行うだけでもかなりの確率で防ぐことが出来ます。
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ポケモンカードを買いやすくするためには、二次流通に手を出さないのが一番の選択肢です
なかなか難しい問題ではありますが、ポケモンカードを買いやすくするためにはBOXやパックの二次流通市場に再販があるアイテムは特に手を出さないことが一番です。
生産量が少ない過去のBOXは別にせよ、ここ最近の弾が買いやすくなっているのは、メーカー側が生産量を強化し、二次流通で販売するメリットが薄くなっている点が挙げられます。
2023年10月以降発売の
古代の咆哮
未来の一閃
ハイクラスパックシャイニートレジャー(これは特に)
あたりもかなりの量が作られて二次流通の恩恵(販売する側)はかなり薄くなるのではないかと思います。
これからのポケモンカードは新弾・特にスタンダード環境で使うようなカードやBOXは普通に買えるようになってくると思いますよ!
VSTARユニバースのシングルカードも目も当てられないほど下がっていますね。
古いカードは流通量が少ないのであれですが。
最も人気のあるフォーマット(レギュレーション)で使うカードは普通に買えるのが望ましいですね。
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